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症例紹介

門脈体循環シャントの手術を腹腔鏡下で行った犬の1例

門脈体循環シャントとは?

消化管、脾臓、膵臓からの血液を集める門脈の血流が後大静脈などの体循環へと短絡してしまう病気です。

原因は先天性の血管奇形によるものか門脈圧の亢進に伴う後天性のものに分けられます。小型の純血種やトイ種に多くヨークシャテリア、トイプードル、マルチーズ、ミニチュアシュナウザーでの発生が多いとされています。

症状としては肝性脳症(アンモニアなどの毒素が脳に障害を与え神経症状を引き起こす病気)、慢性的な消化器症状、尿路結石、発育遅延などが生じます。無気力や不活発、行動異常といって神経学的な変化をもたらすこともあります。

脾静脈横隔静派シャント

診断方法とは?

血液検査にて総胆汁酸の測定を行います。食事前と食事2時間後の測定を行い、異常値を確認することで診断の一助になります。しかし症状がなく偶発的に健康診断でその他の数値に異常を見つけるケースもあります。
画像検査にて腹部超音波検査やCT検査を行ってシャント血管の同定を行います。特に当院ではCT造影検査にて検出することが可能です。今回の症例でのCT画像です。

手術方法

当院にて行った門脈シャントの手術内容です。
当院ではCT検査にてシャント血管の検出を行い、腹腔鏡にて異常な血管の結紮を行いました。腹腔鏡で行うことにより確実にシャント血管の検出及び低侵襲に行うことができます。

術後の経過

病院では落ち着いて過ごすことができないタイプの子でしたので翌日家に帰りました。今回は通常の開腹手術よりも傷が小さく、さらに手術を低侵襲に行うことができたため術後の回復もとても早かったです。